上司や職人さんから材料手配を頼まれることがよくあります。
初めて現場監督になった人は、どう手配をすればよいかわかりませんよね。
そんな材料手配について、何をどうしたらいいか分からないサブコンの若手現場監督に、材料を頼むときのコツと具体的な方法を教えます。
この記事を読むことで、スムーズに材料手配ができるポイントと具体的な方法が分かります。
是非最後まで読んでみてください。
材料を手配するときに気を付けるポイント3つを解説!
若手現場監督で最初に苦戦するのが、この材料手配だと思います。
色んなことを考えないといけませんし、ミスをすると工程にも原価にも影響します。
ミスのないようにきちんとポイントを抑えましょう!
ポイントは次の3つです。
- なぜその材料を必要なのかを把握する
- 何を手配しなければならないかを整理する
- いつまでに必要かをはっきりさせる
順番に解説します。
①なぜその材料が必要なのかを把握する
実はこれが意識できていない新人のサブコン現場監督が結構いらっしゃいます。
言われたから頼みました、、というやつです。
何のために使うかを把理解していないのです。これではただのパシりですし、成長できません。
なぜその材料がいるのかをまずは把握してください。
これらによって材料の頼み方が丸っきり変わってきます。
なぜ材料がいるかを把握することで、上司から言われた品物以外の物もいるかもしれません。
それらに気づくことにも繋がります。
例えば、、、
仮設の配管材頼んでおいてくれと渡されたリストには配管材と継手の数量が書かれています。
それはNGです。
その配管と継ぎ手をどうやって繋ぐのですか?
それには接合材が必要です。
またその繋いだ配管をどうやって支持しますか?
支持材が必要ですよね。当日それらがないと作業はできません。
その材料を頼む意図が分かっていないとこういう疑問は生まれてきませんよね?
どんなことにも疑問に思えるようにならなければなりません。
まずはそこから考えられるようになりましょう!非常に大切なことです。
②何を手配しなければならないかを整理する
①を把握すれば自ずと分かってきますが、何を手配しなければならないかを整理する必要があります。
「仮設配管の材料」や「地中梁スリーブの材料」と上司は言うかもしれませんが、その言葉の中には色んな細かい材料があることを理解し、把握しなければなりません。
例えば、、、
一言で『材料』と言ってもこれだけあるのです。まずそのことを理解しなければ手配はできませんよね。
これも経験していくうちに憶え、感覚で分かるようになります。
若い時からこの考え方を意識しながら経験を積むのと何も考えずに経験するのとでは、成長度が全く違います。
そして、更に重要なのが考えた材料を後で見て分かるようにリストで残しておくことです。これで、何度も何がいるかを考える必要がなくなります。
仮設の材料やスリーブの材料なんて次の現場でも必ず使います。
今の現場で考えたことを残しておけば、次の現場で使えます。
そうすれば、時短にも繋がり働き方改革の一つの手法となります。
若い頃から色んな考えたことをきちんと残しておく癖をつけておきましょう!
③いつまでに必要なのかをはっきりさせる
これも材料手配をする時には非常に大切です。
①に紹介したなぜ必要なのかにも繋がってきますが、いつまでに必要なのかをはっきりさせることです。
理由は、納品物をチェックしてから頼み直すまでに時間が必要だからです。
頼み忘れや頼み間違いが必ずあると考えていて良いと思います。
もし作業の当日に材料納入に段取りしている、と頼み忘れや間違いがあったときに、作業員さんが手待ちになってしまいます。
最悪の場合、その日に作業ができなくなってしまいます。作業する日を確認し、その前日には必ず材料を納入できるように段取りしましょう。
検品後は本当にその材料だけで良いか念押しでチェックしましょう!
僕は、仮設便所の配管を前日に納入したらパイプや継手、支持金物を1つ1つ実際に施工する場所に置いて抜けがないかを確認していました。
翌日作業員さんに迷惑をかけることがないようにするためです。
と言うのは綺麗事でして、、
当日作業できなくなるのが怖く、ちゃんと材料があるかどうか自信がなかったからです。
そうやって念入りに確認していたこともあり、当日はスムーズに作業ができたことを、今でも鮮明に覚えています。
そうやってみんな成長しています。
納得できるまで確認して見てください!
まとめ
以上紹介した3つが材料を手配するときの重要なポイントになります。
特に初心者の現場監督の方はぜひ意識してみてください。
参考に簡単な材料リストを紹介します。
なぜ、何を、いつまでにを明確にすることが重要です。
ただし、あまり項目を多くし過ぎるとリストを作ることが目的となってしまいがちなので要注意です。
最後に1つだけ言えることがあります。
これは断言できます!
材料手配のミスをせずに成長した現場監督はこの世にはいないと思っています。
恥ずかしい話、現場監督を10年以上やっている僕でも頼み忘れや間違いをしてしまいます。
若いときのミスは問題ありません。むしろいっぱい失敗してください。
あ!これもいるのかー!!
と失敗してから身をもって分かります。これであなたはもう忘れません。
現場監督だけでなく、すべての仕事でもそうだと思いますが積み重ねが大切です。
ミスしたことは必ず次へ生かしてください。
そうすることでどんどんミスが少なくなり、皆んなから信頼される立派な現場監督として成長することができます。
ゆくゆくは、日本の縁の下の力持ちになれるように一緒に頑張っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
じゃ、そゆことで!
ご安全に!