各種設計図を撮影した写真

機械設備設計図を確認する時に見るべきポイント4つを徹底解説!

 
初心者現場監督
設計図を準備したけど、何をどう見れば良いか分からない。

最初何をどう見れば良いかわからないですよね?言葉の意味もわかりませんしね。

そんな新人現場監督へ機械設備設計図の見るべきポイントを4つ解説します。

この記事を読むことで建物における機械設備設計図の全体像が分かるようになります。

11年以上機械設備の現場監督をしている僕でも、まずはこの見方で全体像を把握してから細かいところを注視するようにしています。

是非最後まで読んで参考にしてください。

 

機械設備設計図の見るべきポイントを4つ解説

基本的には機械設備の設計図に必要な情報が記載されています。分からない項目が出てくる場合のみ他の設計図を見るようにしましょう。

細かい納まりや仕様については、施工図作成の時に必要ですが取り急ぎ最初は気にしなくて良いです。

見るべきポイントは以下の通りです。

  • 建物の概要を把握する
  • 機器リストを把握する
  • 配管ダクトの系統を把握する
  • 機械設備の動きを把握する

以上4つのポイントを頭にいれるように心掛けて下さい。

順番に解説していきます。

建物の概要を把握する

設計図の1番最初に計画概要が記載されています。

そこには工事名称や延べ面積、構造や階数などこの工事の一般事項が書かれています。

まずは、ここを見て何の建物で何階建てでどんな構造の建物なのかが分かります。まずはここを見てみましょう。

何を作るのかということを把握しましょう。

特記仕様書には他に色んな細かいことがたくさんかいていますが、いったんは無視してかまいません。

言葉の意味も理解できていない新人監督は、そんなに一気には憶えられないからです。

僕も一番最初設計図を渡されて、分からんところがあったら言ってくれと言われました。

いやいや、全て分からんし何が分からんか分かるわけないでしょ。

そんなことを感じた記憶があります。しかし、今ではほぼ理解できるようになっています。

大丈夫です。そのうち自然と憶えられますので焦らずにいきましょう!

機器リストを把握する

続いて機器リストを見ます。

ここではどんな機械があるのか、何台くらいあるのかを把握します。

空調換気設備であれば、ビルマルチのエアコン、もしくはエアハンドリングユニットとモジュールチラー、全熱交換器やストレートシロッコファン等の記載があるかと思います。

給排水衛生設備も同じです。

受水槽と加圧給水ポンプユニット、湧水ポンプや汚物排水ポンプ、更には大便器やオストメイト、手洗い器などの記載があります。

この建物はどういう空調方式や給排水方式を採用しているのかが、機器リストである程度分かるようになります。

最初は詳しいことは気にしなくて大丈夫です。どんな機械があるのかをまずはきちんと把握してください。

といってもエアハンドリングユニットって何?

というそもそもの疑問が出てきますよね。

そこでは、先日出した記事の中にあるオススメ参考書の中に記載がありますので見てみて下さい。

 

またGoogleでも調べれば1発で出てきますのでネットで調べてみてください。

こんなのがあるんだー

とイメージできますので特にネットで調べるときは写真で調べてみてください。

あとはリストの中に、設置場所の項目があります。屋上なのか地下の機械室なのか等見て見ましょう。

チラーは屋上に設置することになっているなー。どうやって搬入設置するのかな?

など想像を膨らませながら見てみるとより頭に入りますのでぜひやってみてください。

配管ダクトの系統を把握する

続いて系統図・平面図の配管やダクトを色鉛筆でなぞって、どのような系統になっているかを把握します。

最初は線ばかり書かれていて何がなんやらさっぱり分からないと思います。

しかし、色鉛筆で系統を色分けすることにより凄く見易い設計図になります。

ポイントとして、建物のどこを通っているのかを常に意識しながら色分けをしてみてください。

そうすることで、配管やダクトルートが頭に入りやすくなります。

今後図面を書くときに分かりやすくするために、ダンパーやバルブが記載されているところにもチェックをしておきましょう。

この系統分けは、設計図を書くときにお菓子

機械設備の動きを把握する

自動制御の図面を見て、建物全体の機械設備がどういう仕組みで動作するのかを把握します。

これは初心者の方には少々難易度が高いですが、コツが分かれば理解できるようになります。

ポイントはどうなると機械が動き、どうなると止まるのかを理解することです。

例えば、、

エアハンドリングユニットの吹き出し温度を見て冷温水の電動2方弁を制御し、室内温度を保つ。

このようにシステムを理解できるようになれば、建築設備がより一層面白くなります。

最初は難しいですが、仕事の肝ですのできちんと最初に勉強して理解できるようになりましょう。

まとめ

以上が機械設備の設計図でまず最初に把握しなければならないポイントです。

  • 建物の概要を把握する
  • 機器リストを把握する
  • 配管ダクトの系統を把握する
  • 機械設備の動きを把握する

設計図は理解するのに多くの時間を費やします。特に初めての現場監督は、教えてもらわないと分からないことがほとんどです。

しかし、上司もなかなか教えている時間もなく放置されることが多いです。

そんな時こそまずは、4つのポイントを見て頭に入れましょう。

設計者の意図をつかみ取り、きちんと施工に反映することこそ施工管理のお仕事になります。

ぜひチャレンジしてみてください。

もし、分からないことがあればコメントで質問して頂ければ答えられる範囲で答えます。

じゃ!

そゆことで!